附属小金井小での教育実習の様子を,後半の学生が参観しました.今回は,A類情報教育教室以外の学生も集まりました.藤原特任教授の解説も熱心に聞きながら,ときには質問もし,遠隔授業参観のメリットを活かした観察をしていました.
授業者はA類情報教育教室の学生で,ICTもうまく活用していました.
平成25年度附属学校研究会全体会シンポジウムで,本プロジェクトを,なぜ行っているのか,なにを行っているのかについて,話してきました.また,附属小金井小の細川先生には,電子黒板を用いた授業の取り組みについても紹介いただきました.
質問では「電子黒板を使う事のどこが新たな学びになるのか,単に時間の節約になるだけでは」という質問がありました.ただ,時間節約でさえ大きなメリットなはずです.「教材の共有化」,学校現場では必要なはずなのになかなか進まない,大きな問題を解決するのがICTです.
ただ,それだけでもありません.というか,今の教育に求められている学びの姿である,協働型学習や双方向型学習,これらを効率的にかつ効果的に実施するためにはICT機器が有用であることは徐々に明らかになってきています.そして,利用した場合には学力向上につながるというデータも出てきています.学校以外でICTはもうなくてはならない道具です.「なぜ使うのか?」ではなく,もはや「なぜ使わないのか?」が問われる時代になりつつあることを感じてもらいたいなと思っています.
なお,このシンポジウムでは,ICT以外に,SSHとIBの取り組みが紹介されました.これら三つの取り組みは,手段は異なりますが,結局同じ目的に向かっているということを知ることができ,発表をする立場だけではなく,聴講する立場としても有用な場所でした.